どうもトモヒロです。
僕は普段ケーキ屋を経営しているのですが、お客様に一番見てもらえて、効果が上がる販促スペースはどこなのか、ということを考えていました。
様々試した結果、一番お客さんの滞在時間の長い「ショーケース」を販促効果の上がる場所だろうという結論に至ったので、実際に実験してみました。
ケーキ屋だけでなく、ショーケースを使う業態、寿司屋さんのネタケースとか、飲食店さんのドリンク用のショーケースなどでも使えると思います。
前置きはこれくらいにして、早速解説していきます。
ケーキ屋の高効率な店内販促スペース「ショーケース」
冒頭、述べたように僕はケーキ屋を経営しており、5年目になります。
個人店レベルのケーキ屋・洋菓子店の利益・収益構造に絶望し、利益の出る経営に変えるために試行錯誤をしてきました。
ケーキ屋で販促効果が出やすい場所はどこなのか
その中で、常に考えてきたのが、
ケーキ屋で一番高効率な店内販促スペースはどこなのか
という課題。
販促を学び、実践する中で、他業態で効果が上がる方法を実践してもあまり効果が得られず、思い悩んでいましたが、ある時ひらめいて、
ケーキ屋で効果が上がるのはショーケースをも販促物にしてしまうことなのではないか
という結論に至ったワケです。
【予想される疑問】なぜショーケースが高効率なのか
多分こういった疑問、質問が出てくると思うので、先に話してしまいます。
ショーケースがなぜ高効率な販促スペースになるのか、という疑問です。
あなたがケーキ屋さんにふらっと気まぐれに目的もなく立ち寄ったとして、店内で一番目を落とす場所はどこでしょうか。
焼菓子の棚、詰め合わせギフトとかいろいろ商品が並ぶ中で、多分ショーケースの前に立ってケーキを眺めている時間が一番長いはずです。
これは実際にお店をやっているとわかりますが、お客さんの行動を日々見ている中で、長時間品定めをして、立ち止まっている時間が長いのがショーケース前なんです。
つまり、
- 長時間見る
- 販促物が目に止まる可能性が高い
- 販促効果が上がりやすくなる
という論理です。
飲食店なら座席の周辺にPOPやメニューブックなどで商品をオススメすることができ、長時間座って食事をするので、購入動機に結びつきやすい。
ですが、ケーキ屋の場合、1人のお客さんの店舗滞在時間は長くてもだいたい20分程度。その中で売りたい商品を買ってもらわなければなりません。
その中でも長時間目を落として品定めをする場所で販促をすることで売りたい商品、買ってもらいたい商品をプロモートすれば、購入する可能性を最大限に伸ばすことができるはずです。
この記事の後半、実際に僕のお店でやってみた事例、その効果はどうだったのかをご紹介していきます。
ケーキ屋の「ショーケース」販促を実際にやってみた
実際に、僕のお店のショーケースでやってみました。その事例をご紹介します。
ショーケースを店内1番の販促スペースに変える方法とは
ズバリ結論から「ショーケースのガラスにブラックボードマーカーで書き込む」ことです。
少々読みにくいのですが写真はこちら。(写真をクリックすると大きくなります。)
こんな感じです。
今回の写真ではクリスマス期間に新年から使えるお年玉券を配布するキャンペーンの告知を、ショーケース上部に描き込み、お客さんに訴求しました。
なぜこの場所か、というと、
- 商品の視界を遮らない
- 目に付きやすい
- 注文する時に店員と商品間の視点移動で目に入る
などの理由からです。
その時その時でピックアップしたい商品があれば、商品を遮らない形で囲ったり、イラストを書いたりしてもいいですね。
ショーケース販促で使っているペンって?
普通のホワイトボード/ブラックボード用のマーカーなどのガラス面で描き込みができるものを使えばOKです!基本的には、描いて水で濡らして拭き取りができるものを使えばいいです。
しかし使う画材によっては、ショーケースが結露してしまうと、どうしても折角描いたセールスコピーが流れてしまうなんてこともあります。
僕のお店で愛用しているのは、三菱のブラックボード用のポスカ。
発色もよく、透けない。乾くと素手で触っても手につくことがない。
落とす時は、濡れたティッシュや雑巾で拭き取れば簡単に落とせるので便利です。
また多少結露しても落ちにくいのでめちゃくちゃオススメです。
難点は、文具の専門店とか大きいホームセンターに行かないと売っていないことですね。
ネットで注文すればすぐに届くので割と僕はネットで買ってます。。
ショーケース販促のオススメの販促内容は?
オススメの販促内容、ですが
- セット売り販促
- 購入点数アップ販促
- 客単価アップ販促
などがオススメかなと思います。
具体的に言うと
- 商品Aと商品B2つ買うとおまけで商品Cプレゼント
- 商品Aと商品B、さらに商品Cを買うと100円引き
- 2500円以上購入すると200円分のお買い物クーポンプレゼント
など。
ショーケース内にある商品、もしくはショーケース周辺にある商品と紐付けた販促内容とすると効果を最大限引き出すことができます。
参考:売上アップ・販促アイデアは
基本は新規集客・再来店対策・客単価対策が主な柱になります。
過去にも記事にいくつか売上アップ・販促のアイデアを書いていますので合わせて読んでみてくださいね。
結果!店内貼りのPOPよりもショーケース販促は効果が高い!
ケーキ屋特化の記事っぽくなってしまいましたが、冒頭にも述べたようにショーケースがある業態
- お寿司屋さん ネタケース
- 居酒屋さん ドリンクの冷蔵ケース
などのガラス面があるショーケースで使えると思います。
実際に数回やってみた結果。
実際にこの方法で数回キャンペーン訴求をしました。
店内にキャンペーン訴求POPを掲示するよりも、お客さんからの質問が多く見られ、購入点数が増えたり、キャンペーンへの参加が増えたりと効果が上がっています。
ケーキ屋独特の課題を少し解決する販促アイデア
テイクアウトが基本のケーキ屋さんは、お客さんの滞在時間がおおよそ20分程度と短く、店内に商品やキャンペーンなどのPOPを掲示してもある一定以上の効果を得にくい感覚がありました。
しかし、ショーケース販促はその短い滞在時間の中でもより長時間滞在するショーケース前の時間で、いかにお客さんの購買意欲をかき立てて、購入してもらうためにはモッテコイのスペースです。
また、割とショーケースの前面ガラスの周囲スペースはショーケース内部に商品がないことが多いですし、このスペースを有効に使うことで商品や販促の訴求ができることはとても有意義なことだと思います。
ちょっとしたお店の空いたスペースも、上手に活用して商品が売れるようなひと工夫すれば、小さな積み上げですが、塵も積もれば山となる、になると思います。
この記事をここまで読んだのなら、まずはマーカーを買って、実行・行動してみてください。
ぶっちゃけこう書いても10人に1人くらいしかやらないと思いますけど。その差は僅かではなくいつか大差になりますよ。やってみてくださいね。
オススメマーカーをもう一度
ショーケースが結露しても落ちにくい、僕もお店で使っている、めちゃくちゃオススメのマーカーです!
では今回はこの辺りで、失礼します。
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