【自店事例】個人洋菓子店の看板商品作りの第二歩目。売上比率を伸ばす店内訴求の2つの方法。 | トモヒログ
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【自店事例】個人洋菓子店の看板商品作りの第二歩目。売上比率を伸ばす店内訴求の2つの方法。

この記事は約6分で読めます。

商品のパッケージが完成して、約1ヶ月が経過しました。
地元の桜祭りでも販売しかなり好調な売れ行きです。

自店舗でも、およそ5人に1人(20.1%)は買っていくような感じになってきました。
もともと販売していた商品ではありますが、店内訴求とパッケージ導入前は買上げ率は8人に1人(12.5%)ぐらいでしたので、かなりの伸びだと思います。

少しずつですが看板商品としてちょっと育ってきたかな?と思います。

このようになるように行っている店内での訴求方法を解説します。

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前回の第一歩目、看板商品のプロデュースはこちらから。

【自店事例】個人洋菓子店の看板商品作りの第一歩、商品プロデュース。地域価値を伝える商品作り。

看板商品の売上比率を伸ばすために

Pexels / Pixabay

行ったことは2点です。それは

  • ポップ
  • 多点置き

です。

看板商品にしたい商品を売るためには、様々な方法でお客さんに「かってくださ〜い」「お嫁にもらってくださ〜い」と主張する必要があります。

販売スタッフが、直接お客様に対してセールスができるのが一番いいのですが、最近はそういった店頭でのセールスを嫌がる方も多いですし、忙しいと一人のお客さんだけに付いていられませんし、何よりスタッフを売れるように教育することに時間がかかります。

極力コストを抑えて、売上比率、買上げ比率を伸ばすためには「ポップ」と「多点置き」が一番効率が良いと思います。

喋らないセールスマン「ポップ」

あなたのお店では「ポップ」やってますか?

やってるよ〜。

って言われそうですが、そのポップで売れてますか

・・・。

ちょっと考え込んでしまった方は見直しのチャンスです。

商品名と価格だけを書いたポップはプライスカードです。

もちろん、プライスカードは商品を売るためには最低限必要です。

商品名と価格だけのプライスカードで、何がわかりますか?

シュークリーム
300円

こんなポップでは値段だけで判断されてしまいます。
シュークリームが300円。ちょっと高めかな。今日はやめておこう。コンビニの150円のでいいや。

となりますね。こう書いてあったらどうでしょう。

貴重!地鶏の卵たっぷり使用!

地元の◯◯鶏が産んだ貴重な卵のさらに黄身だけを使ったとろけるような自家製カスタードクリームをたっぷりと詰めました。
さらに、シューには香ばしいナッツをトッピングして、ザクザクとした食感が楽しい シュークリーム
300円

どちらが買いたいと思うでしょうか。

間違いなく後者だと思います。

どんな素材を使っているのか、なぜその素材なのか、その素材だとどんなメリットがあるのか。
また食べた時の食感、香り、見た目、味などなど。

そういった五感に訴える言葉を盛り込んで書きます。
商品の付加価値を伝えることが大事です。

そして、商品名と価格は最後に。

こういったポップを看板商品のポップとして掲示してみてください。
たったこれだけのことで売れ行きは少しずつ変わると思います。

 

高級シャンメリーのPOPの事例記事はこちら
【販促事例】値段がちょっと高めのシャンメリーなのに思っていた以上に売れたPOP公開。

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【書籍】すごはん!の「手書きPOPの作り方」増澤美沙緒 著

数歩の間隔で「多点置き」

お店の中で何箇所にも売りたい商品を置くことを僕は「多点置き」と言っています。

狙いは、何度もお客さんの目に繰り返し入るようにすること。

過去の記事でも紹介している「ザイアンス効果/単純接触効果」を狙うことになります。
ザイアンス効果/単純接触効果についてはこちらの記事をご覧ください。
お店のことを忘れ去られてしまわないために、気づいてもらうためには接触頻度を高めましょ。販促に必要な実店舗での顧客リストの取り方

単純に、何度も同じ商品を目にすることで、お客さんは

「このお店はこの商品がイチオシなんだな、ウリなんだな」

と認識します。

「ならば1つ買ってみよう」

と、なりやすくなります。

 

商品を置くコーナーごとに

  • 単品バラ売り
  • 単品詰め合わせ A個詰め
  • 単品詰め合わせ B個詰め
  • いろいろ詰め合わせに多めに入れる

など、コーナーに合わせた商品展開を考えます。

極め付けは、〜3個くらいのパッケージで500円以下の単価に設定したものをレジ脇に置きます。

そして、販売スタッフが一言
「いま当店のおすすめの商品です、いかがですか?」
とファストフード店ばりの追加を勧めます。

「へー、そうなんだ。じゃあもう一つ。」

となりやすくなります。

特にレジ脇は、お会計と商品の用意でお待たせする時間が割と長いので、商品が視界に入りやすい場所です。
ですので、ザイアンス効果/単純接触効果が働きやすく、親しみを感じやすい場所です。

 

多点置きは、お客さんに商品自体の印象をしっかりと植えつけて、購入に繋げるための施策になります。
一か所に山積みにするよりは多点置きをしたほうが売り場も埋まりますし、売り場の賑やかさも演出できます。

ポップを書くよりも簡単に今日からできることだと思いますのであなたのお店でもやってみてくださいね。

看板商品として、売上比率を向上するメリット

自分のお店で売上の柱となる看板商品を作る方法

こちらの記事でも解説しています。

何と言っても、多品種多品目になりがちな洋菓子店やパン屋さんは主力になる看板商品を作ることで売上の下支えとなる商品になりますし、その看板商品の内容によっては、土産物として卸し販売も視野に入っていきます。

そうすることで、お店の利益構造の改善ができたり、製造効率の向上にもつながりますので、看板商品作りはメリット尽くし、だと僕は思います

看板商品の売上比率アップする方法 まとめ

看板商品の売上比率をアップするためには、

その商品の魅力や付加価値、メリットを伝えるPOPを作って

お店の中で何か所にも配置する多点置き

をすることで、まず売上比率アップの第一歩になります。

チラシを撒いたり、ダイレクトメールを作ったりすると費用負担が重くのしかかってきますが、この方法はほとんどお金をかけずに売上をあげる方法です。

ちょっとやるだけで効果が出やすい方法でもあるので、まずは1枚ポップを書いて、コピーして、商品を2か所に置いてみてください。
それで調子がよければポップも商品を置く場所も増やしていけば売上比率も上がっていくと思います。

 

僕もやっと効果を感じてきたところですので、これからも続けて検証、改善をしていきます。

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