売上を上げるのか。利益を上げるのか。
どちらが楽で経営にとって良いことなのか。
単刀直入に結論を言ってしまえば、利益が優先です。
その理由を徹底的に解説します。
売上vs利益。どちらが優先か。
利益が優先。
なぜならば、売上を2倍にするのと、利益を2倍にするのでは、全く意味が違います。
売上、利益を2倍にするとした時にどんなことが起きるのかを考えてみます。
例えば、あるお店の売上と利益は、500万円の売上で50万円の利益だとします
売上を伸ばすならば売上を1000万円に。。利益ならば100万円にするということになります。
売上を伸ばす場合
単純に売上を伸ばす、というと
売上 = 客数 × 客単価
ですから、客数か、客単価を伸ばす必要があります。
売上を2倍にするとしたら、客数を2倍もしくは客単価を2倍のどちらか。
平均して伸ばすのであれば、客数も客単価も4割増しの1.4倍で売上が1.96倍≒2倍になります。
新規集客や既存客の再来店対策、様々対策はありますが、投資と労力がかかる作業になります。
設備や人員への投資も必要になる可能性も出てきますね。
利益を伸ばす場合
前述の例であれば、売上500万の中の利益50万を伸ばして100万にするということです。
売上に対する利益が50%の会社であれば、他の経費をかけることなく、売上を100万伸ばせば利益は合計100万になります。
売上合計が600万、利益が100万になるってことですね。
また、材料や固定費を50万円分下げることでも利益を100万にすることも可能です。
売上を2倍にするための労力に比べたら、それよりも楽に少ない労力で利益を2倍にすることができます。
利益こそが継続のカギ
売上を伸ばしてもそれのために投資や経費がかさんでしまっては意味がありません。
利益を伸ばすことが会社や事業が継続して続けていけるカギになります。
利益を伸ばせば、さらなる売上の増加に向けた投資の原資にもなります。
すなわち、利益をしっかりととっていくことが大切です。
利益をとるための対策
利益は売上の中にあります。
ですから、売上の中身の改善をすることで利益を伸ばすことができますね。
具体的な方法、対策を解説します。
売上比率の低い商品の見直し
お店の中ではしっこにあってあまり売れていない商品はないですか?
売上比率で10%以下の商品があるのであれば見直し、もしくはカット対象です。
見た目、ネーミング、POPを改善することで商品の売上の貢献度が変わります。
手を加えて一定期間様子をみて、それでも変わらないようであれば、その商品はカットしたほうが良いです。
売れない商品に対してかけていた労力と原価がなくなり、利益につながります。
適正価格へ値上げ
競合他店、周辺相場をあまりに考えすぎていて、適正価格よりも低く設定してしまっていることがあります。
原価計算をやり直して、いくらで売りたいか、売れるのかを見直すと良いでしょう。
値上げをしたら、商品のPOPや接客で魅力を伝えることに注力すれば売れるようになりますよ!
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手間の多い商品も
商品を作るのに手間や時間がかかっていて、原材料ベースでは利益が取れていても人件費を負荷すると赤字になっている商品はないでしょうか。
そういった商品も値上げをするか、カットするかで対応しましょう。
原価や包装材料の見直し
仕入先に問い合わせて、定期的に見積もりを出してもらうと良いでしょう。
数社見比べて安いところに注文する。
もしくは取引額の少ないところをやめて仕入れを一本化することで、仕入れ業者も価格を下げやすくなります。
この辺りは仕入れ業者に交渉を入れていきましょう。
一定額以上仕入れるとX%値引きしますよ、っていうところもありますので。
また、商品を作る段階で無駄がないかを見直すことも原材料原価を下げる要因になります。材料の無駄を減らして歩留まりをあげることで利益アップにつながります。
経費の見直し
継続的にかかっている家賃や光熱費、保守管理費用などの見直しです。
前に契約して今はあまり使っていないサービスの固定費があれば解約の対象になりますね。
収益商品を作って看板商品化
そもそも、利益が取りにくい商品を前面に押し出して売っているのであれば、やめたほうが良いですね。
商品開発の時点で利益を取れる商品にすることを目的にして、さらに看板商品として育てていく。
そうすれば利益が取りやすいお店になっていきます。
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参考書籍
利益を伸ばしていきましょう
売上も大事ですが、会社・事業・お店を続けていくためには少しでも利益を積み上げていくことが大事です。
対策も解説いたしました。できることからやってみましょう。
僕ももう一度見直して利益アップ頑張っていきます。
今日はこのへんで終わります。