【実体験から話す】地方で起業するメリットとデメリット「地元で起業したい」

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どうも、トモヒロです

起業しようかな。起業したいな。独立して一旗あげたいな。でもどこでやろうかな。
そんな風に考えている方の中には、地方や地元にUターン、Iターンして、起業したらどうだろうかと考えている方もいるかと思います。

記事では、地方で起業するメリットとデメリットを紹介。読み終わる頃には地方起業するための判断材料がある程度揃う感じになると思います。

というのも、僕は現在生まれ育った地方の地元の茨城にUターンして約5年前に会社を設立、起業しました。洋菓子店を経営しています。
地方起業の実際に感じた経験から解説していきます。

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地方起業の今の状況・意外な事実

地方で起業しようかなと考えていても、地方での起業はうまくいくかどうか心配だったりしますよね。

結論から言うと、悲観することはない、ですね。

しかし、実際は都会である東京や大阪などの都市部への人口流出による過疎化や、地方の商店街がシャッター通り化していたりと、ネガティヴな情報も多くあります。それによってイメージ的にもあまりいい印象を持っていないかもしれませんね。

では、地方の状況がどうなっているのか。見てみましょう。

都市部よりも地方の開業率が高い

このデータを見て、ある意味驚きましたが、東京や大阪などの首都圏よりも、地方の方が開業率が高いのです。

47都道府県での開業率トップは 沖縄県。
それに続いて、埼玉、千葉、神奈川、福岡、愛知。(2015年度厚労省・雇用保険事業年報より)

日本で一番起業されているのは沖縄。沖縄は綺麗な海に囲まれ、年間を通して温暖な気候などもあり、観光地としても有名ですよね。そういった立地を生かして、ホテルなどの宿泊業や飲食業の比率がとても高くなっています。

「どうせ起業するなら、住んで暮らしやすく、いい景色の中で起業したい」というのもこの結果から起業を考える上での一つのポイントになるとも言えますね。

地方起業を自治体が支援

地方での起業が注目される要因は、人口流出、定住者の確保などの課題を抱える地方自治体が起業を後押しし、支援しているから。

他の地域から移り住んできてもらって、事業家として起業してもらえれば、お金が周って雇用が生まれるので、地方の自治体としてはメリットがあるからですね。

地方自治体が主導となって、地域の廃校をシェアオフィスとして安価に解放したりするケースもあったりと、地方独自の受け入れ促進をしています。

価値観の多様化・働き方改革

誰もが都会で仕事をして、休みには地方の田舎へ帰るという形が一昔前は当たり前でした。

でも、最近では政府も働き方改革だ、と言って、様々なワークスタイル・働き方を認めるように動き始めています。

  • 副業・複業の解禁
  • パラレルワーク
  • テレワーク

など、働き方の価値観も様々です。

特にテレワークは、自宅や自分の好きな場所で仕事をすることが前提となっていますから、住む場所を選びませんし、なんなら国内外問わず仕事ができますよね。

そういった世の中の流れの中で、都市部で働くという選択にこだわる人が減ってきていると考えられますね。

地方起業するメリットとは

地方での起業はさほど珍しくない状況の中で、わざわざ地方で起業するメリットって何があるのだろう。

地方ならではの価値が生み出せる

都市部ではあまり感じられない、地方ならではの特産品や文化、観光資源などがありますよね。こういった地方の資源を生かして、コピーライティングをしたり、ブランディングをしていくと、それ自体が価値となっていきます。

長くその地方・地域に住んで暮らしていると見慣れてしまって、価値を感じな胃と言ったことがありますが、他の地方や地域から見ると、「いいなあ、羨ましい」と地方独特の価値として感じてもらえることもあります。

最近ではネットでなんでも買い物ができてお取り寄せできるようになりましたし、地域の特産品の美味しいものをECサイトを利用して都市部の人がお取り寄せする。と言ったことも手軽になりましたよね。

その一つの証拠として、東京にはたくさんの都道府県や市町村など地方自治体がアンテナショップを開設しています。特に沖縄や高知などのアンテナショップは、大勢の人が都市部にはない、地方の特産品を求めて行列していたりしますよね。

地方は都市部よりも比較的低コストで起業できる

都市部では地代家賃も、人件費も高いため、起業するときにはある程度大きな資金が必要になります。

例えば、スタッフを雇ったときに必要になるお給料・人件費では、東京の最低賃金は1013円、お隣の神奈川は1011円となってますが、地方では大体800円台となっていて、ざっくり100〜200円の差があります。

地代家賃についても、東京23区内で起業して事務所を開設するとなると、一坪あたり27000円。東京から1時間前後の距離にある茨城県水戸市では一坪あたり11000円、群馬県前橋市では一坪あたり7000円と、東京23区内と比べると、約2〜4倍の差があります。

東京vs群馬県前橋で試算してみた。

条件を5坪の事務所、月20日間・8時間勤務の従業員3人として試算してみると

東京:27000 × 5 + 8 × 1013 × 20 × 3 = 家賃135000 + 人件費486240 = 621,240円
前橋:7000 × 5 + 8 × 835 × 20 × 3 = 家賃35000 + 人件費400800 = 435,800円

その差は185,440円。

起業家・経営者として、毎月18万円ものお金が有ると無いとでは大きな違いです。年間222万円ですからね。恐ろしい。

地方独自の優遇措置・制度が活用できる

起業・創業支援を地域独自で地方自治体が制度化していることがあります。

地域再生や復興、賑わい創出など名目は様々ですが、助成金や補助金、融資の利子補助などで、行政が地方・地域での起業・創業を支援する制度があります。

補助金や助成金は地域の行政の目的に応じて支給される返還不要のお金。申請にはたくさん書類を作ったりと面倒もあります。しかし採択されれば、行政の起業に関するアドバイスを受けられるものもあったりします。

起業した創業したばかりのときにはできるだけ経費をかけずに早く売上が欲しくなります。そういったときに補助金や助成金などの優遇措置があることは大きなメリットになると思います。

地方ならではのあたたかいコミュニティ

都市部だと、アパートやマンションの隣近所さんとも挨拶をしなかったりと、地域コミュニティとの関わりも割とドライな感じがあったりしますよね。

地方で起業すると、地域とのつながりやコミュニティがとても大切な場所になります。
同じ地方・地域で事業をする経営者同士の仲間が集まって、町おこしのお祭りやイベントを開催したり、その中からコラボした商品やサービスの開発をしたり、思いがけない新しい試みができたりします。

同じ地方で事業をする経営者同士、起業家として、地域の情報交換をしたり、お互いに助け合いながらビジネスに取り組んでいくことができます。

また、馴染みのお客さんができたりして、口コミが広まりやすかったりするのも特徴です。

地方自治体や起業したい人、起業したばかりの人を支援する団体が有る地域だったりすると、事業の相談に乗ってアドバイスをくれたり、コワーキングスペースやシェアオフィスを開設しているところもあったりします。

地方起業するデメリットとは

地方での起業はその地方・地域ならではのメリットも多くありますが、その反面もちろんデメリットもあります。

あらかじめ自分が起業しようと考えている地方や地域の特色をリサーチして、メリットが上回るような地方を選ぶ方がいいです。

市場規模・商圏が小さい

どうしても都市部に比べると地方は人口が少なかったり、交通機関が限定されていたりと、市場規模や商圏が小さくなってしまいがちです。

また人口構成も、消費が盛んな若年・青年層が少なく、高齢者が多かったりして消費動向が鈍いこともあります。特に高齢者が多い地方では、自宅からお店までの距離が遠く、何をするにも車が必要で、近くのお店までも行くのが億劫だったりします。

人口に比例して競合する店舗やサービスも少なく、うまくいく可能性も少なくは無いですが、交通や利便性などを考えて起業したいものです。
昔から長く事業をやっている企業や会社があると、市場を独占しているような場合もあり、後発で参入したとしても、事業が軌道に乗る前に息切れしてしまうこともありえます。

地域の商習慣や産業の構造、文化などをよく調べて、それに寄り添ったビジネス作りを考える姿勢は必要不可欠だと思います。

人材確保が難しい

都心部に比べて、働き盛りの労働生産人口、そもそもの人口が少なかったり。また専門的な知識や経験を持つ人材は地方ではかなり限られています。

都心部では求人をフリーペーパーや、求人サイトなどに出せば有る一定数の応募は有ると思いますが、地方ではすぐに応募が集まるということは割と少なかったりします。

人材の確保ができなければ企業しても事業の発展や拡大を考えていても、人材がボトルネックとなってしまい、思う様な事業の伸びが期待できないことがあります。

それゆえに、地域でのコミュニティでの情報交換の中での縁故採用も1つの採用の手段です。

地方での人材確保は、一筋縄ではいかないという風に覚悟をしておいた方がいいです。

経営に関する学びの場が少ない

都心部であれば、業種ごとのイベントや異業種交流会、経営のことを学ぶためのセミナーなどなど。様々なイベントが毎日何かやっています。

起業したばかりの創業当初は経営のことは知識や経験の薄いところからのスタートの場合が多いはずです。そんな中で何をしたら良いのかわからず、やみくもにやっているだけでは結果が出しにくくなってしまいます。

もちろん、地方でもコンサルタント会社があったり、地域の商工会議所などでの勉強会やセミナーもありますので、無いわけではありませんが、情報の質や内容、最新の情報かどうか、という面ではやはり都心部にはかなわない面もあります。

必要に応じて自分の地域で学べる場やコミュニティに参加しながら、必要に応じて都心部のセミナーや交流会を活用するといいでしょう。

必要な資材が手に入りにくい

地方ならではのでメリットとして、物流の面で遅れがあるというのも事実。

都心部であれば、発達した交通網があり、人口もあるため、いろんなものが割とすぐに手に入ります。

しかし、地方では、交通網が未熟であったり、資材のメーカーや卸業者の倉庫からの距離があったりと、必要なときに必要な資材が届きにくい側面があります。

現在ではかなり改善していますが、そもそも、都心部で使えていた資材が、地方に移住した途端、取扱店や代理店が無いという理由で代替品に変えざるをえないといったことも。

無形のサービスを売る商売であればさほど問題はありませんが、建築や飲食店、雑貨店などの夕景の商品を販売する商売は商材が届くまでのリードタイムが長くなることも想定しておくと賢明です。

実際に僕が地方起業してみて感じたこと

ここまで、地方で企業するメリットとデメリットを挙げてきましたが、僕自身の現在の結論としては

地方の地元で起業できてよかった

と思っています。とは言っても、質問が来そうなので、ありそうな疑問に答えます。

ありそうな疑問:地方で起業って無理ゲーじゃないの?

地方での起業は無理ゲーじゃないかどうか、は僕の考えとしては「無理ゲーじゃ無い」です。

前半で挙げた様に、様々なメリットもあります。
デメリットもあっても、うまく逆手にポジティブな視点で考えればそれも価値をうむための材料になるかなと思います。

例えば

  • 商圏が小さくなりがち
    → ECサイトとかショッピングモールで販売する。<<解決>>
  • 人材確保が難しい
    → 今いる人数でできる最大限をやればいい様に考える。それで利益を最大化する。<<解決>>
    → 人がやらなくていい様に自動化する仕組みを考える。<<解決>>
  • 物流面で課題
    → 需要予測をして早めに注文。<<解決>>

この通り。

どんな課題でも視点を変えて考えれば、なんとかなるものです。

なんとかならない時は、なんとかする様に考える。

とにかく行動してやれる様にやるしか無いと思います。

顧客の無理な要求は易々と取り合わないようにして、無理なものは無理。と言う勇気を持つだけで楽になれます。

ということで、地方での起業は無理ゲーでは無いです。qed.

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地元で僕が地方起業してよかったと思う理由。

やはり周りの人の助けがあったこと。

家族も近くにいて、友達も地域にいるので、何かあれば声をかけてくれて、お店を使ってくれます。

なかなか会えない友達とかも、お店をやっていれば「あいつに会いに行ってみるか」と特に用がなくても来てくれて、話ができる。

特によそ者に厳しい地域なので、こういったところは一番よかったかなと思っています。

デメリットもメリットに変えて地方起業

究極パソコンがたった1台あれば、起業できる時代になってきていますし、地方で起業する選択肢は検討する価値はあると思います。

これから起業したい、と考えているのであれば、コスト面でもかなり有利ですし、テクノロジーと掛け合わせて考えれば、都市部に劣ると思う物事も解決できる可能性は大きいです。

地域の特色や産業を生かして、それを武器に使えば都市部には無い新しい魅力や価値の有る商品サービスが作れると思います。チャンスは都市部でも地方でも、どちらも公平にあるはずです。

 

今回は、この辺りで失礼しましょ。ではまた。

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