基準値を作れば程よい競争が生まれてスタッフが成長するという話。 | トモヒログ
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基準値を作れば程よい競争が生まれてスタッフが成長するという話。

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Pexels / Pixabay

小さな組織の中でも、適度な緊張感と競争を生むことで、人は成長し、組織は利益を生めるようになります。

ただただ日々同じことを行って維持していくだけであれば、今まで通りのルーチンの中にいればいいでしょうが、下がることはあっても上がることはまずないでしょう。

そんな中で、少しでもチームや組織を伸ばしていくためのとっかかりになる方法です。

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基準を作る

誰が見てもわかる基準を作ること、です。

時間、量などの数字で現わせるものだとわかりやすいです。

例えば、ある作業を初めて終わるまでに、Aさんは2.5時間、Bさんは2時間、Cさんは1.5時間かかっていたとします。全て成果が一緒だとすれば、平均は2時間で終わっていますが、それぞれの生産性は全く違います。

こういった所に対して、その作業は、1.7時間以内を目標にする。と決めるんです。

スタッフからすると

その人の考え方にもよるんですが、負けたくない!という気持ちがどこか働くはずです。

負けたくない気持ちがあると、どこが悪かったのか、何が無駄だったのか、と自ら考えるようになるので、次はどうしよう、こうしたらうまくいくだろう、と仮説を立ててそれをやってみる。

自分から試行錯誤をするようになります。

すこしでも基準に近づけようと努力するはずです。

経営的な視点で言えば

人時生産性の平準化をする目的があります。

一つの作業に対して、関わる人によって人件費にばらつきがあると、利益率や人件費比率にばらつきが出ます。

結果として、利益に影響してきます。

ここを基準値を導入することで、本来その作業製品で取れるはずの利益をきちっと確保してくことができます。

作業をマニュアル化する

前にもマニュアル化に関して記事を書いています。

まだ怒鳴って教えてるの?誰もが合格点の商品を作れるたった1つの方法

この記事でも書きましたが、レシピもひとつのマニュアルですよね。

これを作業全体に拡げてマニュアル化していく。

究極全ての作業、勤務についてマニュアル化することができれば、お店や事業は勝手に自走するようになるのではないかなと考えています。

あなたが作らないでください。

マニュアル化するのは、スタッフ自身にある程度まとめてもらいましょう。

その方が自分たちで決めたマニュアルだからこそ、守ろうという気持ちになってもらえます。

そこに対して、助言をして、最終的にまとめ上げるようにする方が断然動いてくれます。

誰もが平均的にできるように

同じように誰がやってもできるようになること、がお店をやっているととても大事なことになります。

趣味でやっているのであれば、今日はこんな感じでいっかー。ちょっと味違っちゃった、見た目あんまよくないけど。。。でも許されます。

しかし、お店としてビジネスとしてやっている上ではそれはお客様からは許されませんよね。

ですから、あらゆる面でマニュアル化、平準化できるように仕組みを作っていくことはお店やビジネスを安定的に運営していくためには必要なことだと思います。

実際にやってみたら

ちなみに、ですが。
ある焼き菓子の仕込みを僕自身も含めてスタッフ数人の作業時間を計測してみたんです。

最速は1時間15分、最長は2時間20分でした。

この1時間の差はかなり大きいと思いました。

そこで一時間分時給に差が出ますし、利益は減ります。。

ということで、その作業はどんなに遅くても2時間以内に終わらせましょう、できれば目標として1時間45分程度にゆくゆくはしていきましょう。ってことになりました。

一番遅かったスタッフは・・・

思った通り、悔しがっていたようでしたねー。

次どうなるかが楽しみです。

 

ちなみにちなみに。僕は4人中2番目でした。悔しいったらありゃしないw
経験の差もあるので仕方ない、とも思いますが、これはやらなきゃいけないな、しくみづくりしなければと思いましたね。

取り掛かったばかり、ですのでこれから少しずつ効果測定をしつつブラッシュアップして組み立てていきます。

自分一人だけ、というあなたでも。

自分を追い込む、じゃないですけど、目標を持って動くことで売上や利益につながります。

作業全体を見直すことも大事ですし。できれば早く帰って体を休めた方がいいですし。

一人でストイックにできている分では僕はすごく尊敬します。でも行動量や質にムラがあるなら、何か基準を作られるといいかと思いますよ。

 

僕も日々お店に対しては改善改善!で考えて行動しています。

一緒に頑張りましょう。応援していますよ!

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