2019年10月に消費増税が予定されていますよね。
また、政府が働き方改革を進めています。
それに伴った商品や仕入れ値の上昇が予想されます。
今後考えられる品目についてまとめて考えてみました。
値上げが発表されているモノ
小麦
日清のカップヌードルが1個あたり200円を超えるとアナウンスが19年2月にあったと思います。
これから考えられるのは小麦の値上げが来るのでは無いかと思います。
洋菓子店にとって小麦は使う材料の1位2位を争う材料ですから「塵も積もれば山となる」で利益を圧迫しかねません。
牛乳・乳製品
乳業メーカー最大手の明治が牛乳価格の値上げを発表しています。
これに伴ってバターやチーズ、生クリームなどもじわじわと値上げが来るのではと予想しています。
この背景には酪農家の廃業・減少もあるようです。
乳製品なくしてはお菓子は作れないのでこれも本当に厳しい話ですよね。。
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値上げが予想されるもの
紙箱などの包装資材
印刷大手の凸版印刷や大日本印刷などが働き方改革に伴って工場の操業時間を減らしたそうで、世の中の印刷物の多くを扱う会社が日毎生産量が減るということで需給バランスが崩れて値段が上がってしまうことが予想されます。
これまでそこに頼んでいた業者も受け入れてもらえなければ中小の印刷業者に頼まなざるをえなくなり、中小が受け皿になって、そちらも人手不足やキャパシティの問題により仕事を受けきれないといったことになります。
そうなると印刷業界全体で値上げの方向になります。
ゆえに仕入れ価格も上がってしまうと思われます。
(記事作成時点でも取引のあるパッケージメーカー数社のうち2社は値上げの見積もりを出してきています。)
配送料
大手運送業者が値上げをして久しいですが、この傾向はまだ今後も続くと思います。
送料の値上げ後、卸業者やメーカーがその送料の値上げ分をまだ負担しているところも多いので、今後消費増税のタイミングやその前後であげてくると思います。
仕入れ全体に関わることですので、仕入れ価格が一律数パーセント上がってしまうことになりますのでこの辺りも対策を練らなければなりません。
人件費
これはもう毎年10月になるとくる最低賃金アップもありますし、働き方改革法案が今年から施行されますので、それに伴って人件費は年々上がっていきます。
最低賃金ベースではここ数年毎年平均25円程度ずつ上がっていますから、これは確実に今後も上がり続けるだろうと予想しています。
対策方法とまとめ
は、本当に簡単です。
全体的に値上げを行うだけです。
人口減少時代に突入している日本では商圏人口もじわじわと減っていきますのでお店を利用する人も少しずつ減っていってしまうことが予想されます。
原価が低く抑えられるような価格決定。価格改定を行いましょう。
原価計算については
え!?利益取れてないの?しっかり利益を取る洋菓子店の原価計算のしかた教えます
こちらをご覧ください。
売上・利益を生むための原材料が上がっても価格はそのままでは利益を食ってしまいます。少しでもその値上げに対しても対処できるような準備・体制を整えていきましょう。