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毎年年度末の3月頃になると、バターが無い!とここ数年言われ続けています。
そんな中で、今年国産バターが入荷せず、1度輸入品のドイツ産原料のバターを使ったことがあるんです。
国産バターとの品質が全く違ったので、その違いをお伝えしたいと思います。
全く違う別物、ぶっちゃけ使いにくい
今回使ったバターはこちらのバターです。
バター ポンドバター無塩(G) よつ葉 450g ドイツ産
冷蔵でも柔らかめのバター
冷蔵配送で届いたんですが、アルミ紙に包まれている状態でバターを手に持って、指の跡がちょっとつくくらい。
柔らかすぎてなんだこれ?と思いました。
使い慣れているいつもの国産のバターは冷蔵しておけば割とカチカチ。ナイフやスケッパーでちょっと力を入れないと切れないくらいの硬さですが、この時のバターは全然違いました。
クリームチーズくらいの硬さ、と言ったらわかりやすいでしょうか。
水分量多め
ドイツ産原料のバターは触った感じ水分量が多い感じがしました。
それゆえに、脂肪分が少なく、柔らかいということなのかもしれませんね。
あっさりめの食味
国産の他社のバターと比べてみましたが、割とあっさりした雰囲気の味で、コクとか重厚感といったような感じは弱いバターでした。
なんとなく水っぽさもあって、ビミョーな感じです。
使い道としては
柔らかさをうまく使う
柔らかいバターですので、イタリアンメレンゲやパータボンブをベースにバタークリームとかにしてもいいかなと思いますね。
ちょっとキャラの濃い味をつけて使うといいかもしれません。
- キャラメル
- ショコラ
- コーヒー
など。
実際に当店では
国産バターと1:1で混ぜて、焼き菓子に使ってしまいました。
半々なのであまり仕上がりは変わらない様な感じでしたが、細かく見れば違いがあるかもしれません。
素材選びは好みも
判断は各々で・・・。
材料選びにはそれぞれ作り手の考え方や好みがあるので、あくまで僕個人の意見ですので、参考になるかは各自ご判断ください。
現地で修行して、その地の材料じゃなきゃダメとか、この味が好きだとかってことであるなら。僕はいうことは無いですね。
乳製品全般今後、輸入も増えるかも?
国内の酪農家さんはどんどん減っている状況ですし、値上げも始まってます。
それに合わせて国や政府は関税で価格を調整しつつも輸入することをメーカーにプレッシャーをかけている様です。
また乳製品に関してメーカーや酪農家への補助金で製品の生産コントロールをしている様ですので、それによって需給関係は毎年変わると思われます。
否応無しに輸入のバターや乳製品を使う機会も今後増えるかもしれませんね。
材料の値上がり予想2019年版
洋菓子店の主要な材料値上げ予想2019