どうも。茨城県在住の元洋菓子屋。現在は起業・販促コンサルの
トモヒロ(@mochizo_)です。
近い将来、お菓子やケーキ屋、パティスリーで独立・開業をしようと考えていますか?
ケーキ屋を開業し成功するのには多額の資金がかかります。
ケーキ屋開業で失敗しないためのポイントを5つにまとめて記事にしました。
ちなみに僕は2015年夏に洋菓子店を開業し、ある意味開業時は失敗。
分不相応な借入、店舗。見込みが立たない売上などなど。
そんな中なんとか手探りで運営をしてきました。
この経験を無にしないためにこれからケーキ屋で独立、開業を目指す方のお役に立てればと思います。
ケーキ屋・パティスリーの開業で失敗しないために
ケーキ屋・パティスリーを開業しようと考えている方には酷な話かもしれませんが、
ケーキ、お菓子が作れるだけでは成功しません。
確実に失敗します。
では、失敗しないためにどんな対策をする必要があるのか。僕の経験をふまえていうと、
- 初期投資は極限まで抑える
- 欲張らずに最低限のもので始める
- 内外装はケチるな
- 儲けの仕組みにフルコミットしよう
- 経営/マーケティングを勉強しよう
の5つです。
割と耳にタコな話ですが、割と重要なので、あえて書いています。
詳しくそれぞれ解説します。
ケーキ屋・パティスリー開業で失敗しない5つのコツ
繰り返しになりますがケーキ屋・パティスリー開業で失敗しない5つのコツは
- 初期投資は極限まで抑える
- 欲張らずに最低限のもので始める
- 内外装はケチるな
- 儲けの仕組みにフルコミットしよう
- 経営/マーケティングを勉強しよう
の5つです。
これをそれぞれ解説、深掘りしていきます。
初期投資は極限まで抑える
初期投資は極限まで抑えられる所は抑えて始めること。
これは最重要です。
ケーキ屋、洋菓子店は1個100円のクッキーや焼き菓子、300〜500円の生ケーキ類を売っていく商売です。
1個あたりの単価が低く、利益が取りにくいビジネスなんです。
開業独立当初から多すぎる借入や、分不相応なテナントの家賃は負担が増え、赤字になる原因です。
特に資金の面では、自己資金で大まかに賄って、その上で足りない部分を借入で補う程度が理想。
全て借入で賄う場合は、その分沢山商品を作り販売しなければなりません。
開業当初からいきなり大勝負をする必要は無いですし、うまくいく保証は無い。
であれば、借入リスクは最小限に抑え、スタートした方がいいですね。
とはいえ、日本は最悪自己破産しても、10年くらいクレジットカードが使えない、新たな借入ができない、くらいのリスクなので恐れることはありません。
むしろチャレンジしやすい環境です。追剝ぎみたいなことは基本的には無いので心配無用です。
欲張らずに最低限のもので始めよう
前項の「初期投資は極限まで抑える」にもつながる話。
開業時には技術者、職人として修行してきたのであれば
- あの道具は欲しいよな
- これも無いと面倒だな
- ショーケースは大きめがいいな
- サポートしてくれるスタッフは◯人は必要だ
- 商品はケーキ類と焼き菓子と、マカロンと、チョコと・・・
などと、欲張ってしまいがちです。
欲張りは失敗のモトになります。
事業において開業する時は「小さく初める」ことが一番の成功のタネ。
その欲望、情熱はお店が伸びてくるのを待って、発揮する方がいい結果を生みます。
機材、人員、商品などで欲張ると、お金がいくらあっても足りません。
事業を動かすガソリンは紛れもなくお金です。
お金を守り、上手に使うためには欲張らず、利益を生むものに投資するように意識を持つようにしましょ。
内外装はケチるな
ケーキ屋、洋菓子店において内外装はケチってはいけない部分。
もちろん100%のイメージをして実行するとべらぼうにお金がかかります。
削れる所は思い切って削りつつ、ケーキ屋としてのブランド、イメージがしやすい見た目にする必要があります。
ケーキ屋は、お菓子を買うお客さんにとって夢の場所。
キラキラと輝くお菓子たちを思い浮かべてワクワクしながらお店に来るのを裏切らない様なもの西ましょう。
お店の内装や外装は、お店のブランディングに影響する重要な要素の1つです。
特に外装・ファサードは通行人や道路を通る車から見て 「お菓子屋さんだ」とわかる作りに。
お店の見た目自体が一番の広告になりますし、お客様を集めるための効率の良い方法です。
僕の場合:手抜き外装で失敗した
僕の場合、外装にかける予算を割かず、看板だけつけるという手抜きをしたために失敗しました。
当時、僕は雑魚すぎて
- 外装にお金をかけなくてもいい。
- いい商品があれば客は来る!
- シンプルな方がいいだろう
と思って、店のロゴだけの看板をつけて開業。
その結果
- ここってパーマ屋でしょ?(パーマ屋=ヘアサロン)
- 雑貨屋さんか何かかな?
- えー、ここ喫茶店じゃないの、帰る。
など、見込み客を集められず苦労しました。
改善をするために、店舗デザイナーに見積もりを頼みましたが、目玉が落ちて転がってどっかに行ってしまいそうでした。めちゃくちゃ驚いた。
という様なこともあるので、お店を始める時は店前、外装はケーキ屋ならケーキ屋らしく。つくり込むことで後々の売上や利益にも関わってくることは理解しておいた方がいいです。
「儲け」の仕組みにフルコミット
ケーキ屋、洋菓子店はもともと利益の少ない商売。
ですが、よくよく考えれば「儲け」を作れる商売であることも確かです。
トップを走るパティシエたちはそれなりに利益を出しているはず。
でも中小の規模では利益を出しにくい部分もあります。
利益を出し儲けを出すための仕組みを作ることにフルコミットしなければ、お店は簡単につぶれます。
情熱だけ、顧客満足だけではお店は成り立たないですからね。
趣味のケーキ屋であれば、利益がなくてもいいですが、それで独立して生計を立てていくことを考えれば、利益をだして自分に給料を出さなければなりません。
すぐにできる儲けのアイデアの例として
- ケーキ・お菓子教室
- 製菓材料を小分けにして販売
- 道具の販売
- 教室の模様を動画収録してコンテンツ販売
ですね。
お菓子教室から地続きで全てできるビジネスになります。
ケーキ屋として仕入れをすれば、材料も道具も一般の市場価格より安価に仕入れができるはずです。
このポジションをうまく利用しない手はないですね。
教室はその場で作って終わり、ではなく
お家でも実際に作ってもらう様に勧めて、その日のメニューを作れる材料キットを作り販売。
一緒に道具も売れば金額も上がります。
ケーキ屋、洋菓子店だからお菓子だけを売るのだ!
と固執せず、近い業態やサービスで価値提供できれば、お金が得られますからね。
経営/マーケティングを勉強する
一番の落とし穴が「経営・マーケティングを勉強」せずに開業すること。
お金や経済の仕組み、税金の仕組み。お客さんの集め方がわからないと爆死します。
開業しお店を持った時点で、技術者よりも経営者になるんです。
「好きなお菓子を売って、幸せなお客さんの笑顔が見られればいいや」ってパティシエ多すぎ問題です。
経営者の最重要な仕事は「マーケティング」2020年に取り組むべき手法とは。にも書きましたが、経営者の最重要な仕事は「マーケティング」でお客さんを集めることです。
経営、マーケティングの知識は暇を見て蓄えておくと、成功への確度をあげることにつながります。
スマホひとつでも勉強できます
経営やマーケティングを学ぶという意味では
- 中小企業診断士の講座を受ける
- 社会人学生として経営学を学ぶ
というのも意義があるかもしれません。
中小企業診断士はちょと勉強したことがあります。
資格は取らなくても、ビジネスに生きる知識があります。
スマホ一つで社会人学生としてビジネスの知識がグロービスで学べます。
10日間無料で動画講義を試せるので、とりあえず登録してみてもいいのではないでしょうか。
堅実な戦略を持ってケーキ屋開業を成功に導きましょ
ケーキ屋開業で失敗しないために。
ケーキ屋開業で失敗しないために、できることからコツコツと。
僕自身、開業するときは雑魚中の雑魚で、経営やお金のことはまったくわかっていませんでした。
単純に準備不足。
準備はし過ぎることはありません。完璧だと思っても思わぬところから、問題が起きます。
完璧はない、と心に決めて、コツコツ積み重ねるだけです。
補足:これまで読んで経営に役立った書籍
補足的に、僕が読んで役に立った、ためになった書籍をちょっとだけ紹介して記事を終わります。
ビジネス作りの定番書ですが、小説風なので読みやすくて、楽しく読める本ですね。
著者のロバート・キヨサキも日系アメリカ人という点でもちょっと親近感。
いわゆる様々な品揃えをするパティスリーの事例ではないですが、考え方として為になる本。
できる限り費用を抑えて、いかに稼ぎ、儲けを出すかという点では勉強になる本です。
商品の価格のつけ方によって、ビジネスがうまくいくかどうかが変わるよ。という話。
上手な値付けや、値引き割引の効果的な使い方が解説されていますよ。
価格はビジネスの生命線、理解しているかどうかで大きく違いがあるように感じます。
今回はここまでにします。
では。
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